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 野菜ソムリエかわべ 農経新聞に登場!
『鎌倉野菜』を熱く語る  

農経新聞(農経新聞社発行)2008年6月9日号、「この人のこだわり」コーナーに登場しました。
鎌倉野菜への取り組みが、どこから伝わったか、『取材』という運びになり、
少々堅い表情のながら新聞初登場写真となりました。
 写真を見てのファンレターというものは、今のところありませんが、
「鎌倉野菜」の評判は上々です。
全文を掲載しました。ぜひ、読んでください。


2008年6月26日

 鎌倉市農協連即売所、通称「レンバイ」。バラックを思わせる建物に入ると、むせ返るような野菜の匂い。簡素な台に並んだザルには曲がったキュウリや規格外のトマト、虫食いのある葉物も当たり前のように置いてある。
 「ツヤも香りも市場の野菜とは違う。野菜が生きていると思った」と、東京・築地市場の青果仲卸・松弘の川邉和之営業部長(写真)は「鎌倉野菜」との出会いを振り返る。同社の顧客は日本料理店が中心であり、規格の揃った市場の「お行儀のよい」野菜を見慣れた目には衝撃的に映った。
 レンバイは、昭和三年、自らが生産した野菜を決めた日・場所で直接消費者に販売することを目的に始まった。現在は、鎌倉地区の農家二七軒が四班に分かれ、四日ごとに出店。一日五〜八軒が出店し、コマツナ、ホウレン草といったおなじみの品目から西洋野菜など鎌倉地区ならではのものも並ぶ。事務局のJAさがみ玉縄支店によると、露地栽培が中心で減農薬に努める生産者が多いという。ここで販売される野菜が「鎌倉野菜」と呼ばれ、近年シェフを中心に注目を集めている。

 松弘では、昨年秋から店舗に専門のコーナーを設け取り扱いを開始した。コマツナ、ホウレン草、トマト、カブなど、「誰もが知っている、食べ比べて味の違いがわかる品目」を展開する。価格はトマト一個一五〇円、コマツナ一束二五〇円などと、決して安くはない。それでも、良さを認めた顧客が購入し、リピーターになってくれる。
「鎌倉という風土に加え、栽培方法などの要素が野菜をおいしくするのだろう。葉物は日が経つと葉が黄色くなって、きちんと“死んで”いく。市場のものはそうはいかない」と、魅力を話せばきりがない。
 取り扱うアイテム数、ロット数ともまだ少ない。それは、露地栽培が多く天候の影響を受けやすい点と、仕入れの難しさにある。
 当初、取引を申し出たときに多くの農家が難色を示した。かつて市場に出荷した際に、見た目が悪いなどとクレームがついたことから、「市場の仲卸に対しても不信感があったのでは」と見ている。
 「目で確かめて買って欲しいと言われ、ほぼ毎日通った。最初の一〜二か月は相手にされず手ぶらで帰る日もあった」
 しかし、レンパイに日参する姿は生産者の心を動かしていく。一部の農家でFAX注文や取り置きに応じてくれるようになった。また、最近では、タケノコご飯を用意してくれたりと、心の通った交流が持てるようになってきた。
 とはいえ、スムーズに仕入れできるようになった農家はごく一部。それぞれの農家と農産物には個性があり、「鎌倉野菜は奥深い、もっと追求していくことで、新たな展開が見えそう」と感じている。ただ、この取り組みで利益を出すつもりはない。
 「生産者が誇りを持って育てた野菜をその価値を認めてくれるユーザーに提供する。それができるのは当社だけという仲卸のブライドとしてやっているのでしょうか」
 その口調は熱い。







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